「Wah！どぅわちゃらいっ！」——たった一拍で、空気が同じ方向にそろう。
今回は、今大人気のFRUITS ZIPPERについて、歌詞が病みつきになってしまう理由を深堀りします！
FRUITS ZIPPERの最新曲「はちゃめちゃわちゃライフ！」は、音と言葉の粒が一体になって、聴き手の身体を“まず動かす”ように設計されているそうです。
ぷりぷり、はぴはぴ、ぶらぶら——幼い語感に大人の速度を与えるとき、オノマトペは意味より先にリズムを届ける。
テレビの前でも、SNSの短い縦画面でも、数秒で仲間になれるように、新曲の秘密に迫ります！
オノマトペは「号令」になる——言葉の粒度とテンポ
この曲の言葉は、耳で覚える。
たとえば冒頭の掛け声は、母音と子音の跳ね方が強く、言いやすい＝合わせやすいを徹底しているそうです。
日本語のオノマトペは、動作の質感を即時に共有する“ショートカット”だが、本作はそれをさらにテンポに埋め込み、観客の呼吸まで同期させる。
結果として、初見でも口が動き、手が上がる。
オノマトペが比喩を超えて“号令”として機能する瞬間。
言葉の設計が大衆の速度に合っていたことが、数字にも表れ、本作は10月15日にCDリリース後、オリコン週間シングル1位を獲得しました。
“参加できるポップス”の作法——コールと振付が連帯を生む
コールはハイコンテクストであるほど排他的になりやすいが、この曲のコール＆レスポンスは、意味の前に音が立つ。
メンバーの所作とリリックの韻が同じ角度で切り揃えられているから、身体のどこを動かせばいいかがすぐにわかると思います。
ライブ現場はもちろん、歌番組やSNSのショート動画でも、数秒で“連帯”が立ち上がる設計になっています。
その設計もあって、誰もが聞きやすい曲となりました。
さらに、この楽曲は10月からTVアニメ『クレヨンしんちゃん』の主題歌に採用されています。
家庭のリビングという“最小のライブ会場”で、世代を越えて同じ掛け声が共有される様子はすばらしいですね。
“日常に持ち帰れる曲”——ランキングの裏で広がる生活のリズム
ヒットは結果であって、効能は日常に出ているようです。
口ずさみやすい語感は、朝の支度、通学路、帰り道に混ざり、生活のリズムを少しだけ前向きにする。
カップリングの「JAM」は“保存したくなる日々”をテーマに、前作「フルーツバスケット」の世界を継承しているようです。
遊び心のある言葉と生活密着の視点を“セット”で提示することで、グループは〈巨大会場での祝祭〉と〈家での小さな合唱〉を同時に成立させています。
週次ランキングでの好結果やビルボード上位という外形的な指標の裏側で、彼女たちのポップは静かに生活へ浸透していくことでしょう。
出典：オリコンニュース（週間1位・初週指標）、PR TIMES（Billboard JAPANの結果・「JAM」の位置づけ）、ASOBISYSTEM公式（『クレヨンしんちゃん』主題歌決定）。
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