西野亮廣さんが手がける大ヒットアニメ映画『えんとつ町のプペル』の続編、『えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』の制作資金を募るクラウドファンディング(以下、クラファン)が驚異的な速さで目標額を達成し、話題を呼んでいます。
わずか1日半で目標額の4億8000万円を突破するという記録的な成功を収めたこのプロジェクト。
一体何がそこまで人々を惹きつけたのでしょうか?
本記事では、このクラファンの詳細や新作映画の情報、そして投資型クラファンの仕組みについて深掘りしていきます。
西野さんの新たな挑戦が、エンターテインメント業界にどのような影響を与えるのか、一緒に見ていきましょう。
えんとつ町のプペル続編のクラファン成功

2025年10月7日、ミュージックセキュリティーズが運営する事業投資型クラウドファンディング「セキュリテ」で、『えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』の制作・宣伝費用を募るファンドが公開されました。
そして驚くべきことに、募集開始からわずか4時間で1億円を超える資金が集まったのです。
翌日15時には3.6億円に達し、日本の投資型クラウドファンディングの最高調達額を更新。
最終的には目標額である4億8014万4000円を集め、2240人もの参加者を集めて募集を終了しました。
この驚異的な速さでの目標達成は、西野さんのファンベースの強さと、前作『えんとつ町のプペル』の成功が大きく影響していると考えられます。
しかし、それだけではなく、投資型クラファンという新しい形式が多くの人の興味を引いたことも要因の一つでしょう。
西野亮廣の新作アニメ映画の概要

『えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』は、2020年に公開され大ヒットを記録した『えんとつ町のプペル』の続編です。
前作は観客動員196万人、興行収入27億円という驚異的な実績を残しました。
新作の公開は2026年春を予定しており、舞台は前作から1年後のハロウィンとなります。
青空を取り戻した町を離れた主人公ルビッチが不思議な世界へ迷い込み、新たな冒険を繰り広げるストーリーが展開されるようです。
脚本・製作総指揮は西野亮廣さんが務め、アニメーション制作は前作と同じくSTUDIO4℃が担当します。
前作の世界観を引き継ぎながら、新たな要素も加わることで、さらなる期待が高まっています。
投資型クラウドファンディングの仕組みと特典
今回のクラファンの特徴は、投資型であることです。従来の購入型や寄付型とは異なり、投資家には興行収入などの売上に応じて分配金が支払われます。
投資単価は1口5万円(出資金4万8000円+手数料2000円)で、目標償還率は112.2%を掲げています。
これは、映画の成功次第では投資額以上のリターンが得られる可能性を示しています。
特典としては、全参加者にデジタル出資証明書が送付されます。
さらに、100口以上の出資者は西野亮廣さんと隣の席で映画鑑賞ができる権利が、200口以上の出資者には個別ポスター型出資証明書が付与されます。
しかし、投資である以上、リスクも存在します。西野氏自身もブログで出資金の元本割れリスクがあることを強調しており、契約書面をよく確認して判断するよう呼びかけています。
まとめ
西野亮廣さんの新作アニメ映画『えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』のクラファンは、従来の映画制作の枠を超えた新しい試みとして注目を集めています。
投資型クラファンという形式を採用することで、観客を単なる視聴者ではなく「作品のつくり手」として巻き込む仕組みを作り出しました。
この成功は、エンターテインメント業界に新たな資金調達の可能性を示すとともに、クリエイターとファンの関係性をより深いものに変える可能性を秘めています。
2026年春の公開に向けて、今後も注目が集まることは間違いないでしょう。
ただし、投資には常にリスクが伴うことを忘れてはいけません。
魅力的な特典に惹かれるだけでなく、しっかりとリスクを理解した上で参加を検討することが重要です。
西野さんの新たな挑戦が、日本の映画産業にどのような影響を与えるのか、今後の展開に注目していきたいと思います。
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